2025.05.09
自然が作り出した神秘的な景観の人気スポット「下地島の通り池」

観光スポットやダイビングポイントとして人気!「下地島の通り池」(とおりいけ)
下地島空港の西側(海側)には、通り池と呼ばれる人気スポットがあります。神秘的な池と自然が見られる人気観光スポットと同時に人気のダイビングポイントでもあります。
ここは、国指定名勝であり天然記念物に指定された美しい場所。
下地島空港からは、車で約10分、伊良部大橋からは約15分と近いのでおススメです。
下地島の南側 35ENDビーチを目指し、その後滑走路の西側道路を北上します。「通り池入口」の標識が見えたら左に曲がり進むと、通り池駐車場(無料)があります。駐車場にはお手洗いもあります。
両側に木々が生い茂る森を200m程歩いて抜けると「通り池」の碑とともに景色が開けて目の前に広がります。


美しいだけじゃない 宮古島屈指のパワースポット


潮の満ち引き、塩分濃度、光の向きや加減によって青の色合いが変わる通り池は、古くから語り継がれる伝説があるなど神秘に満ちていますが、パワースポットでもあります。
形状から「世界のすべてを見通す龍の目」とも呼ばれて、世界中の龍が集まるパワースポットとして知られているそうです。



通り池からさらに遊歩道を200m程進むと終点です。灰色の尖った石灰岩とそこに植物が生えている風景が広がります。日差しを遮るものは無く晴れているととても暑いので、ここまで歩く人は多くありません。石灰岩の形状が音を吸収するのかとても静かです。一瞬、時が止まったような錯覚を感じました。
ここまで来たら「帯石」にも立ち寄り


通り池を見て帰る途中500m程戻った所に、「帯石(おびいし)」という巨石があります。パワースポットとして知られている場所です。せっかくなので立ち寄りましょう。
下地島巨石(帯石)とは
1771年(明和8年)3月10日に八重山地方を襲った「明和の大津波」の際に丘に打ち上げられた「津波岩」です。岩の高さ 12.5m、周囲 59.9m、重さは2万トンとも言われている巨石です。岩の中央が少しへこみ、人間が帯を締めている姿に見えることから帯石とも呼ばれています。大津波によって、当時この付近にあった木泊部落は全滅したと言われています。
明和の大津波は日本最大の津波!
最も大きな津波被害は、石垣島で最大85.4mに達したとされています。これは日本最大の津波高さとして記録されていましたが、近年の研究では遡上高の最大は石垣島南東部で30m程度と推定されているようです。八重山諸島では死者約9,200人の被害を受けており、宮古島も大きな被害を受けました。
こんな大きな岩が波の力で押し上げられる、津波の恐ろしさを目の当たりにします。正直パワーをもらうというよりも、自然の脅威、パワーに圧倒されます。
17ENDの美しい海の中や、佐和田の浜にも大きな岩が転がっています。初めて見たときには不思議な光景だと思っていましたが、これらも大津波で打ち上げられたものだそうです。(それより前の津波で打ち上げられたものもあるとされているようです)
自然の脅威と人間の無力さを目の当たりにし、自然を正しく恐れ、備えることの大切さを改めて感じることができます。
帯石もパワースポット
いつしか大漁祈願祭や航海安全、家内安全祈願を行う岩守護神として祀られるようになりました。岩全体がご神体です。マナーを守ってお越しくださいね。